(↑三田共用会議所前にて)
「森林吸収源」というキーワードは以前記事にも書きました。そもそも日本だけでなく国際的な取り決めであり、世界との関連はどうなっているんだろうという疑問はありました。そこで林野庁のサイトを見ていたらタイトルのような機会があり、ちょうど休日と重なっていたので行ってきました。いったいどういう人が集まるのか、何が話されるのかサッパリでしたが、ネタも無いしヒマでしたもんで。

(↑今日の催し一覧) (↑中は絨毯の床でホテルのよう)
まずこの三田共用会議所というところですが、省庁が使う会議所のようです。説明会の中でも、つい最近国際的な会議がここで行われた旨がありました。今日は他にも、観光庁の会議や、日米韓防衛実務者会議というものがあったようです。
さて実際の内容ですが、お察しのとおりあまり理解できていません(笑)。ちょこっと予習はしていったつもりだったのですが、そもそも林野庁の人って何をしてるのかも知りませんでした。今回の話を聞いて、「世界で会議をしまくってるんだなぁ」ということがよく分かりました。
とは言えせっかく行って冊子ももらったので、それを元に説明のあった項目と、個人的に新発見な点をまとめてみます。
(1)G8ラクイラ・サミットの結果概要
先日イタリアのラクイラで行われたG8。その中でも、森林や気候変動等の関連分野についての報告でした。ニュースでは温室効果ガスの目標が新興国との対立で合意に至らなかったという報道がありました(僕はそんなの当たり前やんと思っているクチですが)。首脳宣言や主要経済国フォーラム(MEF)での宣言での文章をざっと抜き出して一覧で報告してもらいました。森林減少という言葉が出てきましたが、その森林減少が年間二酸化炭素排出量の約20%を占めるとされているという点は驚きでした。加えて、生物多様性もどんどん失われてますよ、という話でした。
(2)違法伐採対策を取り巻く最近の国際情勢
「違法伐採」ということば自体ピンときてなかったのですが、世界的にもピンときてないようです(笑)。というのは、「違法伐採」というのは国の法律に反した伐採ということなのですが、当然各国でその定義が違うわけで、世界的に足並みを揃えるのは難しい、ということです。たとえば、
ロシアで違法伐採した木材を
↓
中国が輸入・加工
↓
日本が輸入
となった場合、中国の言い分としては「伐採したロシアが悪い、中国は悪くない」となるわけです。その点日本は悪くないのか、さらに木材が複合的に使われる家具などで、一部違法伐採木材が使われた場合は、どうなるのか?など。そういう点でまだまだ取り組みの整備が必要という話でした。日本が実行しているのは、インドネシアとの協力で木材に2次元バーコードを貼って追跡できるようにするシステムを実証実験中ということでした。
ちなみに2008年の木材の輸入量は、
1位:中国(14%)
2位:マレーシア(13%)
3位:カナダ(11%)
4位:オーストラリア(11%)
5位:アメリカ(8%)
6位:インドネシア(7%)
…
となっています。カナダがダントツで多いイメージでしたが、中国が最大輸入国だったんですね。話の中でも、中国への働きかけが不可欠という話でした。
(3)第8回国連森林フォーラム(UNFF8)の概要
17年前から国連では森林減少に対応しようといろいろ検討しているそうです。しかし、遅々として法的拘束力のある「条約」として決まらないそうです。2007年にやっと採択されたのは、法的拘束力を伴わない(なんじゃそりゃ)文書であるNLBIというもの。今年の国連の会合では、持続的に森林経営すること(SFM)に必要な資金不足を何とかしないと、という話だったのに朝4時まで会議したが決裂した、とおっしゃっていました。また2011年→2013年→2015年にやっと条約としての議論がまた再開するということです。やっぱり法的に決まらないとみんな守らないよなぁ~。
(4)モントリオール・プロセス第20回総会の概要
モントリオール・プロセスとは、森林フォーラムと同じでざっくり言うと「もっと地球上でちゃんと森林を管理しよう!運動」です。その「ちゃんと管理してる度」の指標や、そもそも「森林劣化」の定義が決まってないので、それを決めてる最中です、というお話でした。なかなか世界規模だと話が進まないんですねぇ・・・。
(5)森林吸収源の取り扱いに関する議論の動向
先日、森林吸収源についての記事を書きました。日本の目標値は前回記事のとおり。新しく知ったのですが、第一約束期間(今)では、伐採した木材全ての炭素が排出されたとみなされていたのですが、第二約束期間(2013年~)では、利用する木材は炭素定着するとする(CO2削減に算入できる)方向で進んでいるそうです。
(6)気候変動枠組条約関連会合におけるREDDの議論について
REDDという言葉は初めて聞きました。REDDとは、簡単に言うと「このまま行くと森林減少するが、それを食いとどめるとその分CO2を排出削減できたことにする」というものです。京都議定書でも排出削減に算入されますが、それは見切り発車的に排出枠を当てはめただけだということです。第二約束期間では、伐採方法についてや計算方法など、もっと詳しく適切に算出しようという話。
・・・ってなんだかもうバーチャルに拍車がかかってきているのは気のせいでしょうか。まぁ、条件として「人為的に減少している」森林にかかるものだそうで、一応エコの本質である「我慢しよう」という点では同じです。しかしこのREDD、その計算方法だとかが全然決まらないようで、一応区切りのはずのCOP15の後もずっと検討しなければならないようです。
(7)アジア森林パートナーシップについて
AFPと呼ばれているものだそうです。なんだかあまり中身はありませんでした。こういう国の政府だとか国際機関だとかが、「パートナー」としてアジア・太平洋地域の持続可能な森林経営を目指そう、という動きのようです。ひとつ竹マニアとしては、「太平洋竹資源グループ」という研究者のネットワークもそこに加入しているということぐらいでしょうか。(おそらくこのサイト)
最後に質疑応答の時間があったのですが、みんな何をやってる人なのか、所属を言うときにみんな早口でなんて言ってるのかわからなかったんですよ(笑)。質問の内容もマニアックでよく分かりませんでしたし。もし自分が質問するときに、自分の所属をなんて言ったらいいのかなぁなんて考えてたら、時間が過ぎました(笑)。
そういうときは、「フリーのライターの○○です」でいいんですね。(そう言っている方がいました)。
↓普段見ない東京タワーを帰りに撮影。
いつもこれを見ると、「そういえば東京に住んでるんだった」と実感します。
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